第12話 ヤス先生さようなら ①

クロ「たかしおじちゃんちに行けば会えますね」
ヤス先生はニッコリ微笑んだ。
今日はミキちゃん、ヤス先生、クロのお誕生日。
3人は朝からワクワク♬
ママ「お昼からお祝いしましょうね!
今年はお友達を呼ばなくていいの?」
ミキ「うん。ママはお仕事あるから
皆んなが来たら大変だもの。ママがいて
たかしおじちゃんとヤス先生
そしてクロがいるから嬉しい♬」
たかしおじちゃんが来てくれました。
クロ (ヤス先生はお誕生会が終わったら
帰っちゃうんだ…)
少し寂しくなりました。

ママ、たかし「Happy birthday〜
ミキちゃん! ヤスさん! クロ〜♬」
ミキ「ミキも歌う〜♬」
ヤス先生、たかし(えっ?…)
ミキ「ハッピバー↷スデートゥ↷ユー↺♬」

ふふふ…ミキちゃんは音痴でした。
クロが音痴だった理由がわかりましたねー。
楽しいお誕生会ではしゃぎ過ぎたミキちゃんは
疲れて寝てしまいました。
カーテン越しに入る陽射しは
暖かくて気持ちがよいです。
ヤス先生たちもウトウト。
クロが目覚めた時
たかしおじちゃんの帰る姿を見ました。
あ!ヤス先生行っちゃった?
クロは慌てて玄関に向かい走りました。
キッチンの前に来たとき
クロはピタリと立ち止まりました。
ママとヤス先生はお茶を飲んでいました。
クロ (まだ帰らなかったんだ)
と思いながら
ママとヤス先生をボーっと見ていました。
すると…
ヤス先生の背後に男性の姿が見えてきました。
クロ (⁉… )
ママはその男性とお互いに優しい表情で
見つめ合っているようにみえます。
クロ (…パパ?)
クロは目をこすって、もう一度見ました。
・・・男性は消えていました。

しばらくポカーンとするクロ
そんなクロに気づいてヤス先生が近づく。
ヤス「クロ…今夜満月が見える頃に私は帰ります。
これから始まる旅。
愛と勇気を持って立ち向かえば
必ず奇跡が起きるでしょう。
わたしの大切なこれをクロにあげます。
クロっ! がんばるんだよ!」

クロ「はいっ!!」
・・とは言ったものの、とても不安になりました。

そして、いよいよ満月の夜。
あの夜のように満月に黒い雲が月にかかりました。
ヤス「クロさようなら…」
クロ「ヤス先生さようなら!今度会いに行きます」
なにかに吸い込まれるようにクロは
すごく眠くなりました。

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