第8話 ヤス先生の秘密

ヤス先生はお月様を
愛おしそうに見つめていた。

クロは月を見ながら考える
ヤス先生の涙の意味を。

ヤス先生は静かにうつむいて
そっと涙を拭くと、とつぜん振り向いた。
わわっ!クロは慌てて寝たふりをする
・・・気づかれたかな?

ヤス先生は鬼コーチのような顔をすると
ヤス「鳴き声の練習だ!『にゃごー』」
クロ「はいっ!『ビャゴォォォ』」
ヤス「うわっ!ひ、ひどい!」

クロは・・・音痴だった!
ミキ (仕方ないわ。クロはずっと
画用紙の中で鳴けなかったんだもの)

ミキちゃんは
ふたりの様子をそっとみていた。

ヤス (違う。クロが音痴なのは、
ミキちゃんのお歌をいつも聴ぃ・・)
ヤス先生が突然笑い出した。
ミキちゃんとクロは
ポカンと口を開けてヤス先生を見ている。

あっはっはっは、はっ!ヤス先生が我に返る。
ん、ゴホン!
さて、もう一度鳴いてみよう!その時
キッチンの方から優しい声が聞こえてきた
『ミキちゃん、ヤス先生、クロ〜ごはんよー』
ミキ、ヤス、クロ 「ママの声だー♫」

3人はダイニングへダッシュ!
ミキ、ヤス、クロ「おいしいー♫」
・・ざわめきが静寂つつまれる午前0時
ヤス先生は月を見ていた。
「次の満月は4月11日…急がないと」


次回 第9話 涙の意味① 12月22日掲載予定
第7話 三毛猫ヤス先生 をもう一度
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