第13話 ヤス先生さようなら ②

朝、目が覚めると
寝ているミキちゃんの

隣りにいました。
クロ(いつの間に

   ベッドに入ったのかな?)
クロ「あ…ヤス先生の首輪は?」
お部屋の鏡を見てみると
クロの首にはヤス先生からもらった
青い首輪がついていました。
頭を振ると優しい鈴の音がします。
(ヤス先生…大切にします)

ミキちゃんより先に
キッチンに向かいました。
もしかしたら

まだヤス先生がいるかもしれない。
キッチンにはママがいました。
ママは朝早いなぁ…
クロ「ママおはようございます!」
ママ「はい!

   クロおはようございます」
クロ「ヤス先生は

   いつ帰ったのですか?」
ママ「…ヤス先生?」
クロ「はい。

   たかしおじちゃんとこの
   ヤスさんです!」

ママ「?…クロは
   夢を見ていたのかな?」
ママは笑いながら忙しそうに
朝ごはんの支度を始めました。
クロ (。。。?)
ミキ「ママ、クロおはよう」
ミキちゃんまだ眠そうです。

クロ「ミキちゃん!ヤス先生は
   ひとりで帰ったの?」
ミキ「…ヤス先生ってだあれ?」
クロ「えーーー⁈」

どういうことでしょう?
2人はヤス先生を知らないって…
クロは、たかしおじちゃんに

聞いてみようと思いました。
だって

たかしおじちゃんちの猫だもの。
ごはんが終わった頃、

クロはママにたかしおじちゃんちに
電話してもらいました。
ママ「おはよう。

   ちょっと聞きたいんだけど
   たかしのうちに

   ヤスさんて猫いたっけ?」
(たかし)「うちには猫も犬も

      いないけど(笑)
      どうした〜?」
クロ ( ⁈ ⁈ ⁈ )
クロはわけがわかりません。
リビングまで走り出しました。

クロ「昨日の夜にここで
   ヤス先生からこの首輪を

   もらったんだよ…
   これはヤス先生から

   もらったんだよぉ」

繰り返し呟きながら…
首輪に触れると
ヤス先生との想い出と共に

涙が溢れました。
その時でした!
首輪から優しい光が広がりました。
そして窓の前に

ヤス先生が現れました。
クロ「ヤス先生!」
ヤス先生は静かに頷き

ニッコリ微笑むと
窓から月に向かうように

飛んでいきました。
そして

ひとすじの光とともに消えました。

僕のために…逢いに来てくれたの?
ヤス先生の

【 さようなら 】の意味を
クロは理解できました。
月の神さまの使いなのだと。

ヤス先生ありがとうございます…

さようなら。

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