第14話 花の妖精

クロはミキちゃんとの楽しい毎日を
過ごしていくうちに
ヤス先生の記憶が薄れてきました。
これは月の神様がヤス先生との
記憶を失くしたのです。
クロは散歩に出ました。
昼下がりのこの時間に

お散歩をするのが大好きです。
この道…

誰かと一緒に歩いた気がする。
・・・でも誰だったんだろう?

クロ「う〜ん♬ 気持ちがいいな〜」
立ち止まり空を見上げていると
白い蝶がひらひらと

クロのお鼻に止まりました。
クロ「こんにちは♬」

白い蝶はクロの声に驚いたのか
ヒラリと舞い上がりました。
クロ「あっ!ごめんね」
と、声をかけると
白い蝶はまるで手招きするように
ゆったりと上下に飛びました。
それを繰り返します。
クロはなんだか楽しい気持ちになり
白い蝶について行きました。

しばらく歩いていくと
優しい香りがしてきました。
クロ「わー♬ 綺麗」
そこは桜の森でした。
うっとり眺めていると白い帽子と
ワンピースを着た少女が現れました
(わー♬ 綺麗)
少女は愛おしそうに

桜を見ていました。

クロ「こんにちは」
少女はニッコリ微笑むと

駆け出しました。
クロも走りました。
森の中ほどに来たとき
少女は白い蝶に変わりました。
白い蝶は花の妖精です。
花の妖精「クロ。そろそろ旅に

     出るときが来ましたよ。
     これを授けます」
花の妖精はクロに

【精神の美】を与えました。
クロ「はい。ありがとうございます。」

クロは 考えながら家に帰りました。
ミキちゃん泣くだろうか?
僕もミキちゃんと離れたくない…
夕食が終わった頃
ママとミキちゃんの前で
花の妖精から言われたことを

告げました。
ミキ「え、嫌だよ

   クロ行かないで!」
ミキちゃんは泣き出しました。
クロも泣きそうになりましたが
僕は男の子だから

女の子の前では泣かないんだ。
と思いながら泣いてしまいました。

その夜、ミキちゃんは
クロを強く抱きしめて寝ました。
ママに諭されてミキちゃんは
クロが旅に出ることを

理解したのでした。
クロ(ミ、ミキちゃん苦しい…でも

   とても暖かくて嬉しいな。
   この優しい温もりを
   僕は忘れないよ)
それから2日後の晴れた朝

旅に出ました。
クロ「行ってきまーす!」

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第13話 ヤス先生さようなら ② をもう一度

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