(この懐かしい想いは何だろう…)
クロは光の中をさまよっていました
「…クロさん起きて、クロさん!」
(チュウちゃんの声?)
クロは目を開けました。

「おーっ!目を覚ましたぞ」
クロの目の前にはチュウちゃんと
見知らぬトラ猫さんの
顔がありました。
トラ猫さんの声に反応して
ほかの猫たちも集まってきました。

あのものすごい光で
ふたりは気を失っていました。
チュウちゃんは
すぐに目を覚ましましたが
クロはなかなか目を覚まさず
心配されていました。
猫たちは一斉に喜び合いました。

そこへ1匹の白い猫が
ゆっくり歩いてきました。
トラ猫「あ、マドンナ」
猫たちからマドンナと呼ばれている
美しい猫がクロの前に来ました。
マドンナ「目が覚めて良かったわ。
みんな心配したのよぉ
本当に良かった…」

あ、有難うございます(ポッ♡)
トラ猫「マドンナが
あの光の向こうで
何かが起きてるから
見てきて!と言ったんだ」
マドンナは優しく微笑みました。
マドンナ「わたし
【みー】っていいます」
トラ猫「おいらは【さん】
さんちゃんでいいよ!」
みー「さんちゃん!!」
重なるようなさんちゃんの
あいさつにマドンナみーちゃんに
ちょっと睨まれて、さんちゃんは
ペロリ舌を出しておどけました。
猫たちが一斉に笑いました。
クロもチュウちゃんも笑いました。
クロ「みなさん…
ありがとうございます…」
