第21話 再会と災難②

ピロヤンが空を見上げていました。
しばらくすると突如
叫ぶ声で言いました。

ピロヤン「皆さん、急いで!
     ここから離れるのです。
     あの高台に

     小さな神社があります。
     あちらに避難しましょう

     さあ早く!」
ピロヤンの声に圧倒され
みんなは無言で走り出しました。

次第に強風が吹き付けて
みんな飛ばされそうになりました。
「助けてー!」
クロは振り返りました。
隣りにいたはずのみーちゃんが
折れた大木に巻き込まれて
海の方まで戻されていました。
クロ「みーちゃん!!」
先ほどまで穏やかな海は一変して
悪魔のような形相でみーちゃんを
引きずり込もうとしています。
クロはみーちゃんを助けるため
走り出そうとしました。

みんな「無理だ!
    今からじゃ間に合わない
    クロまで飲み込まれるぞ」
言う間も無くクロはすでに

みーちゃんの元へ走っていました。
ゴー!という激しい音を立てて波が
クロとみーちゃんを飲み込みました

クロはみーちゃんの手を
掴むことができました。
クロ「みーちゃん

   離しちゃダメだよ」
みーちゃんをしっかり

抱きかかえました。
激しい波に2匹は海に沈んだり
浮き上がったりを繰り返しました。
真っ暗な海
みー「こわい…」
クロ「大丈夫!僕がついてる…」

(本当は僕もこわい…
 でも僕がみーちゃんを

 守らなくちゃ)
クロ「明かりがあれば…」
ポっ。。

クロの首輪が明るく光りました。
ポっ。。

みーちゃんの首輪も
明るく光りました。
ふたつの光は合わさり
まぁるく二人を優しくつつみ
周りを照らしました

クロ「あ。ぼんやり陸が見える。
   なんとか泳ぎつけそうだ」
しかし相変わらず波は激しくて

なかなか進めない。
みーちゃんの力が

なくなってくるのを感じた。
クロ「みーちゃん!

   眠っちゃダメだよ!」
海の冷たさに

疲れの限界が迫ってきた。
意識がもうろうとして沈みかけた…
その時っ!
陸の向こうから

一直線の光が勢いよく
クロたちのところまで放たれた!
そしてその光が海に
希望の道を創る。

クロ「みーちゃん、
   僕たち助かるよ!
   あきらめず頑張ろう!」

第22話 君を守るために へ

第20話 再会と災難① を もう一度

タイトルへ戻る