君と一緒だったら
どこまでも走っていける!
クロとみーちゃんは
青空を見上げながら
ふかふかの緑のジュータンのような
草原を走った。

「クロさん。クロさーん!」
(どこかで僕を呼んでいる…?)
(夢か~。。。)
ニョッキと目の前に顔が現れた。
クロ「ミ、ミキちゃん⁈」



子猫「わたしは ミリ」
クロ「ご、ごめんなさい」
「ミキちゃんてあの子?」
もうひとりの子猫が
指さす方を見ると
みーちゃんが毛布にくるまっていた

クロ (無事で良かった…)
ミリ「2人が倒れていたのを
わたしが最初に見つけたの」
クロ「ありがとう」
みーちゃんが
こちらに歩いてきました。
みー「クロさんよかった」
クロ「みーちゃんっ!」
ミリちゃんとほかの子猫さんも
つられて泣き出しました。

クロ「皆さんありがとう。
僕はクロ」
みー「わたしは みー」
子猫たち
「わたしは セリ!」
「僕は トシ!」
「リオです!」
ミリ「ミリ〜♬」
セリ「わたしたち、
きょうだいです!」

トシ「うちにおいでよ!」
クロ「ありがとう。あの~
ここは何処でしょうか?
友達と一緒だったのですが
僕とみーちゃんは
海に流されてしまって…」
セリ「のっぽの猫さんたち?」
クロ「はい」
リオ「うちにいるよー!」
みー「え…わーーっ」
ミリ「さあ、いこう!」
クロは子猫さんたちのおうちで
また皆んなと無事に
逢うことができました。
再会を喜び抱き合い泣きました。

みんなも毛布につつまれていました
クロ(みんなもあの雨で
濡れたんだね)
しんたさんの帽子はずぶ濡れ。
クロ(まるで
海に入ったように濡れ…)
ピロヤンと目が合いました。
クロ(あ!)
クロは気付きました。
クロ(み、みんな…)
あの光の正体。
海の道。
